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生
前 |
死
後 |
宗
教
色 |
解
説 |
寂滅 |
じゃくめつ |
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大体戒名を授かる時は、この文言が使用されます。心の静まりかえった煩悩の炎の鎮められた究極の安らぎの状態であり、悟りの境地。 一般的には、死を表すことが多いですが、本来は死そのものの意味はありません。 生前・死後に係わらず使えるので、よく分からない場合、これを選ぶのが無難です。 |
入寂 |
にゅうじゃく |
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寂滅に入ること。
「示寂」「遷寂」「真寂」 |
入滅 |
にゅうめつ |
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滅は欲望の炎が吹き消された状態で、その境地に入ることを言います。 完全な解脱は肉体の完全な消滅、つまり死によって完結するという考えから、宗教的に目覚めた人が死ぬことをも意味します。
「入定」 |
滅度 |
めつど |
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寂滅・入滅などに比べて完全な悟りで、生死を滅して彼岸に渡ります。 時には仏の死をも意味し、転じて高僧などの仏教者の死にも用いられるため、一般にはあまり使用しない方がよいでしょう。 |
遷化 |
せんげ |
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僧侶、とりわけ高僧の死を意味します。しかし、例によって本来は僧俗にかかわらず、人が死ぬことを意味していたので一般人が使って駄目なことはないです。
「遷去」 |
円寂 |
えんじゃく |
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修行が完成して一切の功徳を円満し寂滅したことをいいます。 ”円”は完全を意味する為、完全な涅槃という意味となり、仏や高僧の死没を指す事が多々あります。 気をつけましょう。 |
帰元 |
きげん |
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迷界を脱し本元に帰るという意味で、死を仏教的解釈でいったもの。 臨済宗や曹洞宗で多く使われるので他宗派の方は使わない方が良いでしょう。
「帰寂」「帰真」「帰本」「帰去」「帰化」 |
永眠 |
えいみん |
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死ぬこと。宗教色をあまりだしたくない場合に選択すると良いかと思います。 ”瞑目”だと更に安らかさを強調できます。 キリスト教正教会でも使われます。
「永逝」「長逝」「瞑目」 |
天上 |
てんじょう |
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戒名ではあまり使われません。 キリスト教徒が亡くなった場合などに使用されます。
「昇天」「召天」「帰天」 |
成仏 |
じょうぶつ |
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本来は、悟りを開いて仏となる事を表しますが、現在では、現世に未練を残さず、極楽浄土に行くことをいいます。宗教的意味を持たずに使われることが多いです。 成仏できないと、死後も霊が現世をさまよい続けるものとされています。 |
死去 |
しきょ |
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単純に死ぬことを示し、敬意はありません。 なるべく使わない方がよいでしょう。
「死亡」「死没」「落命」「他界」「絶命」「絶息」 |
逝去 |
せいきょ |
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"死去"と同意ですが、死者を敬い丁寧に言う一般語です。
「去世」 |
薨去 |
こうきょ |
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"逝去"よりも更に敬意が高い言葉です。現在では皇族が亡くなった場合に使用されます。
「卒去」 |
崩御 |
ほうぎょ |
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"薨去"よりも更に敬意が高い言葉です。現在では天皇陛下にのみ使用されます。
「登仙」 |
夭逝 |
ようせい |
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若くして死ぬこと。
高齢者には使いません。
「夭折」「早逝」 |
往生 |
おうじょう |
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この世の命が終って,他の世界に生まれることです。 このことを輪廻転生といいます。 転生したくない場合は、"滅"を含む単語か、”涅槃”等を選択すると良いでしょう。 当アプリでは88歳以上では”大往生”になりますが、微妙な年齢の人に”大往生”を使うと失礼となる事がありますので気をつけて下さい。 |
解脱 |
げだつ |
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束縛から解き放すという意味で、仏教では煩悩から解放されて自由な心境となることを言います。 解脱した心は迷いがなく、煩悩が再び生じず、涅槃と同じ意味になります。 輪廻の巡りから解放されて二度と生存世界に立ち戻らない状態に到達することを言います。 転生したい場合は”往生”を選びましょう。 |
鬼籍 |
きせき |
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”鬼籍”とは、死者の姓名などを記入する帳面の事で、転じて”鬼籍に入る”とは死ぬことを表します。 これは中国思想での、魂は天に昇って神になり、肉体は地に還って鬼となるとの考えから来ています。 なので、鬼だからと言って地獄行きという意味はありません。 |
涅槃 |
ねはん |
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一切の煩悩から解脱した、不生不滅の高い境地。転じて、釈迦や聖者の死。入滅。サンスクリット語ではニルヴァーナといいます。 一般的には
お釈迦さまの死のことのみを言い、ランクが高い単語ですので、使用には注意しましょう。 |
寂静 |
じゃくじょう |
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煩悩を離れ苦患を滅した涅槃の境地で、もの静かでひっそりとしているさまです。 死の意味はありません。生きたまま涅槃の境地に達した場合に。 |
没す |
ぼっす |
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死ぬことを婉曲的に表現した言葉で仏教的な印象はありません。 逝く、果つ、瞑す、滅す、などでも同意です。安らかさを強調したいなら、”瞑す”が良いでしょう。
「逝く」「果つ」「瞑す」「滅す」 |
覚悟 |
かくご |
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一般的な意味で、心構えをする・眠りから覚めることを意味しますが、仏典では、漢字の通りに、特に迷いから覚め、悟りに至り、真理を悟り、真智を開くことを指します。 より、仏教的な表現なら、
「悟得」「証悟」 |
出家 |
しゅっけ |
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家庭生活を捨てて戒めを受け仏門に入ることです。
「入道」「遁世」「発心」「得度」「受戒」「剃髪」 |
開眼 |
かいげん |
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世界や物事の道理や心理を悟ること。
「覚醒」 |
諦観 |
ていかん |
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欲望や迷いが消えて、物事にこだわらず、諦めて眺めている状態です。今生を諦めた方に。
「達観」 |